小さな生き物達が暮らす草原、遠山へようこそ!
四万十町も本格的な梅雨に入りましたね。
そんなシーズンに突入する直前の6月17日に、
遠山で今年初めての植物観察会が開催されました。
今回の季節のお花は「カキラン」と「スズサイコ」
参加者は10名様、ガイドは遠山を守る会の竹田さんと講師は鴻上先生で、おなじみのメンバーで歩きました。
では、今回観察できた植物をひとつひとつご紹介します。
遠山は希少植物の宝庫!
【チガヤ】
綿みたいにフワフワです。花の部分は本当に甘くて昔はおやつに食べていたそうです。やっかいな雑草とも言われていますが、ここ遠山では邪魔者扱いされることなく自由気ままに生息しています。
【スズサイコ】
咲くとこんな感じ。夕方の日差しがない時間帯から咲き始めるそうです。
【ハシナガヤマサギソウ】(ラン科)
これも春に咲いたあとのです。
下が咲いている状態。見たかったです!!
【モウセンゴケの花】
小さく可憐なお花ですが、花をつける前の葉の部分は粘毛をつけた食虫植物なのです。
本日の主役!
【カキラン】
ラン科カキラン属の多年草で、別名はスズラン。
こちらもやはりレッドデータで、栽培目的による採取の為減少傾向にあるとも言われています。
今年は雨が少なく開花も比較的少なかったですが、原因はそれだけではないかもしれません。
やはり上記のような目的でこの遠山に足を踏み入れる人がいないとも限りません。
ここにいる小さな生き物が生きていく為為には、どんな品種の植物も絶対に必要不可欠な存在なのです。
広く言えば、人が生きていく上でも動植物限らず、微生物でも生きとし生けるものは、
1つでも欠けると、それだけで自然のサークルが崩れてしまうのです。
それこそが「共生」です。
遠山に訪れ様々な生き物を観察していると、そんな感慨深い思いが胸をよぎります。
他にも希少植物がたくさん
一挙にご紹介します。
みなさんも希少植物に触れて、小さな生命に思いを馳せたり、生物多様性について学んでみませんか?
遠山の植物観察会は、次回は秋頃を予定しています。リピーターさんも多数いらっしゃいます。まだ来たことない方は、ぜひご参加くださいね。
[btn class=”simple big”] 遠山植物観察会(2016年9月開催) [/btn]