先週は四万十町でも台風12号の影響を受け、干上がっていた沈下橋も浸ってしまうくらい、たくさん雨が降りました
観光協会のイベントも、9月4日の町歩きのイベントは
中止となりましたが、3日の植物観察会
は
開催することができたので、レポートさせて頂きます
遠山での植物観察会は、季節の恒例行事となり、今回も関係者やケーブルテレビさんの取材も含め、20名を超える大所帯での会となりました!
一般参加者さまは主に高知市内にお住まいで、植物に関心の高い方に、たくさんお集まり頂きました。
右の方が講師で、元牧野植物園にお勤めで現在は各地で植物研究を
なさっている鴻上 泰 先生です
みなさま、専門家なみの知識の持ち主でした。
9月ということで、秋の花がたくさん咲いていましたが、その中でも絶滅危惧種も多く、そうなのか~と、
植物の絶滅危惧種に触れるのは初めてだったので、勉強するとてもいい機会でした。
今回出会えた貴重植物の一部をご紹介します
【ゲンノショウコ】
日本全土の山野や道端に普通に見られますが、生薬のひとつであり、和名は「(胃腸に)実際に効く証拠」を意味します。
【ヘラオモダカ】
全国に分布し、水田周辺の湿地を含めて発生します。
葉や根茎は漢方薬の原料用に、水田で栽培されることがあります。
【センニンソウ】
日本各地に分布し、日当りの良い山野に多く見られるつる植物です。
またセンニンソウの名前は、「果実に生える綿毛を仙人のヒゲ」に見立てたとも言われており、有毒植物なので
園芸では同じ仲間である「クレマチス」が広く使われています。
【クズ】
クズは、マメ科クズ属のつる性の多年草で、日本では根を用いて食材の葛粉や漢方薬が作られ、万葉の昔から秋の七草の一つに数えられています。
まだまだたくさーーーーーーーん
ミソハギ とにかくこれが花盛り!
タヌキマメ 狸のしっぽみたい。地味にかわいい
イタリアンパセリみたいなかわいい葉っぱです
虫まで希少な感じがします
毛虫もファーみたいにキュート
今回出会えた希少植物は20種類以上ですので、
全然ご紹介しきれません!
しかも調べていくと、ほとんどが漢方や民間薬として利用できるようですので、薬局のようですね
遠山地区一帯は21種の絶滅危惧種を含み、
473種類もの植物が生息する、非常に貴重な場所です。
そこを有志による住民団体の「遠山を守る会」が、
町から委託され管理を行っています。
町外からも噂を聞き、やって来る方もいらっしゃいますが、
観察会開催以外のお立ち入りは固くお断りしています。
一帯はさながら天然の野草植物園で、とてもステキな場所です
自然や野草、トレッキングがお好きな方にはたまらないと思います。
人気の高い遠山植物観察会、ご関心のある方は、
是非ご参加ください~
オミナエシと蝶 昆虫もレアなお花を好むのでしょうか